会長挨拶

ナノフォトン株式会社 代表取締役会長 河田 聡
代表取締役会長 河田 聡

ナノフォトン社の主力製品であるRAMANtouchを昨年にフルモデルチェンジしました。無骨で大きな遮蔽箱はなくなり、無骨な試料ステージもなくなり、より薄くより小さくそしてより使いやすくなりました。広視野ラマン顕微鏡のRAMANviewと同じコンセプトですが、デザインはこれまでのRAMANtouchを踏襲しています。しかしそんなことよりも最大のポイントは、ボディーの中身を一新したことです。見た目が変わらなくても中身が進化するiPhoneのモデルチェンジと似ています。今回は光学系をすべて新たに設計しました。ナノフォトン社は2005年に世界初のレーザー走査ラマン顕微鏡を発表して以来、毎年製品をアップグレードして機能と性能と品質を向上させることにこだわってきました。IoTが昨年ごろから家電製品などで話題になっていますが、ナノフォトン社は2012年にRAMANtouchを完全IoT化しています。顕微鏡の世界では、いまでもまだ我が社だけだろうと思います。実験者たちが顕微鏡の近くで歩いたり声を出したり、熱を出したり埃や菌をまき散らさないためには必要不可欠なIoT機能ですが、いつでもどこでも快適な環境で装置を操作できることは、実験者のQOLを高めることにも役立ちます。ナノフォトン社の分光・光学系は独創的であり、レーザービームの走査方式やイメージング方式もユニークです。分光スリットもまた極めて個性的です(非公開)。人まねをしないこと、人より先を歩むこと、そして使う人に優しくかつ無駄のない洗練されたデザインであることが、ナノフォトンの製品のアイデンティティーです。

昨年は、イギリスの国民投票もアメリカの大統領選挙も、コロンビアの国民投票もフィリピンの大統領選挙も、評論家やマスコミの予想がことごとく外れました。アメリカ大統領選挙の後の株価や為替の予想も外れました。国民の多数の思いが彼らに届いていなかったのでしょう。ナノフォトン社は、ラマン顕微鏡の世界で一部のユーザーだけではなく多数のポテンシャルユーザーの声を聞きたいと思います。ラマン顕微鏡なんて使えない、ラマン顕微鏡は使いにくい、ラマン顕微鏡は高すぎると思っておられる皆様、ナノフォトンにご意見・ご希望をお寄せください。これまでの常識を否定するような製品を私たちに作らせてください。

2017年もよろしくお願いします。

2017年1月1日
ナノフォトン株式会社
代表取締役会長 河田 聡