樹脂の硬化度とその分布

硬化性樹脂は、光や熱を吸収するとモノマー同士が架橋し、ポリマーになることで硬化します。 ラマン分光を用い、モノマーの量を測定することで、その硬化度を評価することができます。

赤線のグラフは、UV照射前、照射時間115分、205分の樹脂のラマンスペクトルです。 ここで、1598cm-1のピークは重合開始剤、1640cm-1 のピークはモノマーによるものです。 UVの照射時間が長くなるとモノマーに由来する1640cm-1のピーク強度が小さくなっています。

また、右のグラフは、樹脂硬化度のUV照射時間依存性です。 樹脂硬化度は、1640cm-1 (モノマー)と1598cm-1(重合開始剤)の強度比より求められます。