測定結果の可視化のためにラマン顕微鏡が必須でした。

弊社は40年という歴史の中でさまざまな分野の測定を行なってきたのですが、構造解析を進めるにあたってラマンを汎用的に使用しなければならない状況が続いていました。当初は外部で装置を借りていたのですが、需要も増えてきましたので導入を決定しました。近年はただ測定するだけではなく、測定結果の可視化、すなわち測定結果の見せ方が重要なファクターとなってきています。同じ測定を行なっても、数値やスペクトル解析の結果を可視化することで、お客様の満足度がまったく変わってくるためです。そういう観点からラマンの顕微鏡であることの必然性がありました。

その中でも測定精度が安定していたのはRAMAN-11でした。

じつはラマン導入にあたっての検討期間はかなり長く、その採算性も含めて3年から5年くらいかかっています。その間に数多くのメーカーの製品を導入候補にあげて慎重にチェックしてきました。その中で、弊社が注目したのは、イメージングの操作性、イメージングの速さ、ラマンスペクトルの感度・分解能、そしてトータルでの操作性でした。我々は企業のエンジニアなので、まずスループットが速くないと仕事になりません。また、同じデータを何回か測定して、毎回違う結果が出たのでは納品データとして使えませんから、測定結果の安定性という点も欠かせませんでした。
ナノフォトンのRAMAN-11は、そういった観点から、すぐれた製品でしたね。まず、イメージングのスピードが速かったですし、性能と操作性のバランスも良かったです。装置の安定性も他社製品と比較した場合の高評価ポイントでしたね。たとえば、同じ場所を繰り返しイメージングしたとき、他社の装置では、測るたびに強度が変わってしまうなどのばらつきがありました。それに対して、RAMAN-11では、毎回安定して精度の高いデータが取得できました。弊社では、10回測って1回チャンピオンデータを出すことではなく、毎回、正確なデータを出すことが求められるため、この安定性は非常に重要な選定要素でした。

分解能と感度のグッドバランスが可能性を広げてくれます。

スペクトル分解能も各社比較検討しましたが、分解能だけが高くても感度が悪ければ意味がありません。原理的には分光器の焦点距離を長くすると分解能がよくなるのですが、それに比例して感度は落ちていきます。つまり分解能と感度はトレードオフの関係にあるのです。しかし、我々が扱うサンプルは多岐にわたり、幅広い分析を行う必要がありますので、双方のバランスがちょうど良いという条件が必要でした。そういった観点からも、我々が求めている分解能を満たしてくれて、それでいて感度も十分にという機種がRAMAN-11でした。