ラマン分光によるホワイトチョコレート表面の成分分布観察

ラマン分光分析は、特別な前処理なく成分分布を可視化することができ、結晶形の違いを識別できるという特長があります。
そのため、食品の表面分析手法として期待されています。

下に、メーカーの異なる2つのホワイトチョコレートをラマンイメージングした結果を示します。
得られたラマンスペクトルから、ラクトースやタンパク質、乳脂肪、スクロースが含まれていることがわかりました。

さらに、スクロースは2種類の結晶形が含まれていること、ラクトースはA社品とB社品で結晶形が異なることがわかりました。また、それぞれの成分を色分けした画像(ラマンイメージ)を比較すると、A社と比較して、B社のチョコレートは、各成分の粒径が細かいことがわかりました。

▼ホワイトチョコレートの表面ラマンイメージ