ランダム走査コンフォーカル・ラマン顕微鏡 RAMANwalk

圧倒的な測定スピード! 独自開発のビーム走査

ラマン顕微鏡の最大の弱点は測定時間が著しく長いことでした。この問題を確率過程論と情報理論を用いることにより解決することに成功しました。サンプルに対する先見情報なく、最適な経路でレーザービームが走査され、従来の走査型ラマン顕微鏡の、5倍~10倍短い測定時間で画像を得ることができます。※特許出願中

RAMANwalkの搭載するランダムウォーク走査法では、驚くべき短時間でスクリーニング結果を予測できます。下の図は、スライドガラス上にポリスチレンとPMMAの粒子を塗付したもののラマンイメージです。全面測定すると30分以上かかる領域を、1/10以下の短時間で粒子の存在する位置を予測できました。ターゲットとなる材料を素早く探し出すことで、分析時間を驚異的に短縮できます。

RAMANwalkはポイント走査の光学系のみを用いることで、コンパクトなシステムを実現。そのシステムをすっきりと美しいボディに実装しました。ラマン顕微鏡に必要な光学系、電動化した調整機構を内蔵しています。サイズが大きいと筐体は温度変化の影響を受けやすく、測定前に調整が必要になりますが、コンパクトなナノフォトンの製品は頻繁な調整が不要です。その洗練されたデザインにふさわしい、高速で素晴らしい使い勝手を実現しました。

Specification

主な性能

空間分解能XY 350 nm , Z 1000 nm (対物レンズ100倍, 0.9N.A.)
スペクトル測定範囲100cm-1~
スペクトル分解能(FWHM)1.5cm-1 (@785 nm, 1200 g/mm)
スペクトルピクセル分解能0.74cm-1/pixel (@785 nm, 1200 g/mm)

主な構成

レーザー波長1波長または2波長 (488 nm, 532 nm, 671 nm, 785 nm から選択可能)
レーザー照射方式ポイント照明
回析格子600 g/mm, 最大3枚同時搭載(オプション)
検出器高感度電子冷却CCD 1650画素
走査方式XYビームスキャン
Zステージスキャン
遮光カバーインターロック付き
寸法(W×D×H)304 × 829 × 448 mm
オプションXY電動ステージ
ピンホール測定
偏光ラマン測定
低波数測定(50 cm-1
特殊ピークシフト測定