レーザーラマン顕微鏡 RAMANtouch

Stability

多くのラマン顕微鏡メーカーは、光軸調整を行うためのツールが整備されていることや、自動調整機能の存在を宣伝しています。それはすなわち、調整をしないと光軸がずれてしまう不完全な装置であることを意味します。レーザー顕微鏡のプロであるナノフォトンが設計する光学系には、光軸調整という概念は存在しません。

業界最高の性能をメンテナンスフリーで

多くのラマン顕微鏡メーカーでは、装置を使う際に光軸の調整作業を義務付けています。それはすなわち、わずか1日足らずのうちに光軸が狂い、性能を大きく低下させてしまうことを意味しています。これは光学系を含む装置の設計が悪いために生じる問題です。 

レーザー顕微鏡のプロフェッショナルであるナノフォトンのエンジニアは、どのような要素が光軸を狂わせるかを熟知しています。それらの要因を排除した光学系をデザインすることで、性能がほとんど低下しない優れた安定性を実現しました。ユーザー自身による日々の光軸調整は一切不要です。 

それでは、数ヶ月から数年単位の長期的な安定性はどうなのでしょうか? RAMANtouchの長期安定性は、納品から月日が経過するごとに増してゆき、およそ3ヶ月後には光軸のズレがほとんど生じない定常状態に入ります。RAMANtouchをご購入のお客様には、納品の3ヶ月後と12ヶ月後に無償メンテナンスを実施しており、経験豊富な当社のサービスエンジニアが光軸調整をすることで、ごくわずかに生じたズレすらも完全に修正されます。

RAMANtouchの光軸の長期安定性の概念図

3ヶ月点検時に光軸のわずかなズレも修正され、以降はいつでも最高のパフォーマンスで装置をお使いいただけます。1年点検では、調整の必要がないほど安定していることもしばしば。

レーザーラマン顕微鏡RAMANtouchの筐体サイズ

RAMANtouchの筐体サイズは、驚くほどコンパクト。この絞り込まれたボディが、環境温度の微妙な変化に対する光軸の堅牢性を向上させて、安定したスペクトル測定を実現しています。

新設計の堅牢ボディがステージドリフトをさらに軽減

どれだけ高い空間分解能を備えていても、測定中に試料ステージがドリフトすれば、画像はボケてしまいます。RAMANtouchは室温の影響を受けにくい新構造ボディを採用することで、1℃の環境温度変化に対するフォーカスずれを50nm以下に抑えました。イメージング中もフォーカスをしっかりと維持し、高い空間分解能を最大限に生かします。

室温の変化に伴うステージ高さの変化

ダウンタイムを生じさせないサービス体制

RAMANtouchに含まれる部品のうち、消耗品はレーザーのみ。レーザーの寿命には個体差がありますが、およそ5年(10,000 時間程度)が目安と言われています。レーザーの寿命が切れたときは、レーザーダイオードの交換が必要となり、その費用は数百万円にのぼります。また、寿命切れ以外にも、数十万円から100万円程度の突発的な修理費用が生じることもないとは言えません。 

ナノフォトンでは、突発的なレーザートラブルに備えるための保守契約をご用意しております。レーザー保守契約を締結いただくことにより、突発的な高額な修理費用を一定額に抑えることができます。また、不具合のご連絡から24時間以内の一次対応も保証しており、レーザーの引き取り修理が必要なケースでは、代替機の手配も可能です。万が一の事態が生じても、重要な分析業務をストップさせない体制を整備しています。