会長室からChairmans Office
第15回会長室から『新年のご挨拶』
新年明けましておめでとうございます。2020年もよろしくお願いします。
令和の時代を迎えて、産業界や科学界がますますグローバル化しつつあるように思います。その中で、日本のプレゼンスの低下がしばしば話題になります。いわゆる90年頃のバブル崩壊がきっかけだと言われます。同時期に世界ではソビエト連邦が崩壊して新たな共同体EUが設立され、中国が台頭するなどの新しい流れが生まれました。日本ではその流れ・風を感じることなく、内向けの議論や政策が続きました。
日本ではいま少子・高齢化が最大の関心事ですが、世界では爆発的な人口増加が大きな課題です(現在77億人)。人口の爆発的増加は、地球規模で多くの深刻な問題を生み出します。伝染病・感染症が蔓延し、海洋汚染や大気汚染によって地球規模の環境破壊が進み、憎しみによる内戦やテロが増加します。私たちは、もっと世界に目を向けたいと思います。国の政策も産業界や教育界も、国内にだけ目を向けているような気がします。独自の進化を続けてガラパゴス化が進みます。
ナノフォトンは日本発・世界初をスローガンに、世界に貢献する日本発のハイテク・スタートアップとして設立されました。創立から17年を経ていま、大きな転換期を迎えています。様々な困難を克服して売上・利益ともに高成長を続けており、新たな転換を図っています。昨年は新製品の開発と発表、販売の協業、製造体制の改革、未開拓地域での販売網の確立などの挑戦を行いました。
世界唯一のラマン顕微鏡専業メーカーとしてさらなる研究開発を進めて、地球規模での課題解決を目指す世界の人たちに貢献する企業としてさらなる成長を遂げたいと考えています。より一層のご支援をお願いします。
2020年1月1日
ナノフォトン株式会社
代表取締役会長兼社長 河田 聡