挑戦する社員たち
営業GM 箕浦浩昭さん


 大阪大学名誉教授の河田聡会長率いる科学者の会社、ナノフォトンでは、“文系”出身者は少数派になってしまいます。営業GM(ゼネラルマネージャー)の箕浦浩昭さんは社会学部出身で少数派の1人。どんな方なのでしょう。詳しく話をうかがいました。(メルマガ編集長/フリーライター・根本毅)

──社会学部出身ですね。

 関西学院大学社会学部です。ジャーナリストになりたいと高校生の時に思い、マスコミ関係を学ぶことのできる大学、学部を選びました。ただ、在学中に心変わりし、普通のサラリーマンになりました。大学時代は体育会弓道部に所属し、厳しい練習と上下関係の中で過ごしました。当時の先輩、同期、後輩とは今でも交流があって、一生の宝物になっています。

──私も体育会弓道部でした。

 そうなんですか! (しばらく弓道部話で盛り上がりました。省略します)

──ナノフォトンには2019年4月に入社されています。それまではどのような仕事をしていたのですか?

 大学卒業後、大手の電機メーカーに就職しました。その後、転職して外資系の顕微鏡会社で営業やマネジメントの仕事をしました。ものすごい営業ノルマが課せられ、激務でした。その分、待遇が良く、報酬も十二分にもらえて満足していましたが、そういう働き方は若くないとつらいかなと思います。

 ナノフォトンは、人材派遣会社に「経歴にぴったりの会社がある」と紹介してもらいました。ただ、顕微鏡には長く携わっていたもののラマン顕微鏡は初めて。ナノフォトンのホームページを見て、難しいから「やめようかな」と思ってしまいました。ラマン顕微鏡は分光や解析の化学知識も必要なため、最初は難しかったです。

 最初の会社で学んだのですが、実戦でもまれることが一番です。もちろん技術的な話は社内の人に聞き、予備知識を蓄えますが、ある程度分かるようになったらどんどんお客様に会いに行き、恥をかいて覚えることが大切だと思っています。

 以前の会社では営業部なら営業の人しかいないのに、今は一つのオフィスにいろんな人がいます。後ろの席でプログラムを作っている人がいたり、別の席では光学の設計をしている人がいたり、製造をしている人がいたり。非常に刺激的で面白い。技術的なことも、丁寧に教えてもらって学びました。おかげで、大学の研究室や官公庁、民間企業の研究開発部門のお客様と一対一で話ができています。

──営業GMというポジションですが、どのような仕事なのですか?

 営業マンとしての仕事と、営業戦略を考える仕事の二つあります。営業戦略を考える仕事は、例えば代理店との協業とか、展示会や学会への出展をどのようにしていこうかとか。さらに短期的、中長期的な営業計画。人材発掘もあります。ナノフォトンは今、さらに成長しようとしており、そのために社員、特に営業マンを募集しています。

──営業の現場で、ナノフォトンの製品のニーズをどのように感じていますか?

 ラマン顕微鏡自体は裾野がどんどん拡大しています。ある統計によると、日本では毎年10%くらいずつマーケットが拡大しています。そういう状況の中で、ナノフォトンの製品は非常に注目度が高いと感じます。

──なぜ注目されるのでしょう

 技術的なスペックが非常に高いからです。空間分解能が業界で最高だったり、400ポイントを一度に測定できるライン照明という機能はナノフォトンにしかなかったり。さらに、ソフトウエアも我々の製品にしかない機能が多々あります。大学や官公庁、民間企業の研究開発部門の方々には、自分や会社の研究のために良いものを使いたいというニーズがあると思います。そのため、技術的な優位性があるナノフォトンの商品は非常に売りやすい。そう実感しています。代理店の営業マンもPRしやすいでしょうね。

──営業マンとしてのやりがいは?

 お客様に提案を受け入れてもらえて、購入していただいた時に営業として醍醐味(だいごみ)を感じます。お客様は、商品だけでなく営業マンを見て購入されることもあると思います。それだけに、購入の決定をしていただいた時は喜びを感じます。

──お客様への提案というと、ナノフォトンのどの製品か、どの波長のレーザーにするか、ということですか?

 そういうところもですし、お客様が何を重視するかはそれぞれ違います。使い勝手、サービス、技術スペックそのもの、日ごろのコミュニケーション、レスポンスの良さ、などさまざまです。このお客様がどのようなところを一番重視するかを見極めて、それに合った提案をするのが重要です。

──ナノフォトンはどういう会社でしょう?

 この人数で、開発、設計、製造、販売、アプリケーション、保守、と全部やっているのはすごく優秀な会社だと思います。1人で製造とサービスもできるとか、1人2役、3役をこなす人もいます。すごい会社です。