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メルマガ1年
編集長に聞く


 ナノフォトンのメールマガジンがスタートして、1年以上が過ぎました。「1周年企画で、メルマガ編集長を誰かがインタビューするのはいかが?」との河田聡会長の鶴の一声で、今回は私が登場することになってしまいました。インタビュアーは、文系出身で「一番ちゃんとレポートを書いてくれる」(河田会長談)という営業GM、箕浦浩昭さんにお願いしました。(メルマガ編集長/フリーライター・根本毅)

箕浦GM 経歴を教えてください

根本 今は兵庫県に住んでいますが、出身は神奈川県です。神奈川県厚木市で育ち、京都大学に入学して関西に縁ができました。大学院に進みましたが、博士後期課程の途中で中退し、毎日新聞社に入社しました。

箕浦GM 新聞記者なのに理系なんですか?

根本 そうです。生物物理学専攻です。DNAやたんぱく質を扱う実験をしていました。毎日新聞には1997年に入社し、最初は茨城県つくば市に配属されました。筑波研究学園都市の研究ものも取材しました

根本 茨城県内に計5年いた後、大阪本社に異動になり、主に科学環境部という部署に所属して科学や医療、原発、災害などを取材しました。23年の記者生活の後、昨年3月に会社の早期退職制度を利用して退職し、今はフリーで「書く仕事」をしています。

箕浦GM ナノフォトンで一緒に仕事をさせていただいていますが、どのようなご縁で仕事をしていただけるようになったのですか?

根本 記者時代に河田会長と知り合っていました。確か、2014年のSTAP細胞の騒動がきっかけだったと思います。その後、河田会長が主宰する「平成洪庵の会」(現・洪庵の会)……、研究者やジャーナリストなどさまざまな立場の人が半年に1度集まってディスカッションする会ですが、この平成洪庵の会に参加させていただいてました。

根本 そして、早期退職すると河田会長に伝えたところ、「ナノフォトンの仕事をしないか」と声をかけていただいたんです。ナノフォトンではその頃、ホームページの充実を進めていたので、ちょうどタイミングが合ったのだと思います。

箕浦GM これまで、いろいろな社員にインタビューをしていますが、インタビューの際に心がけていることは何ですか?

根本 この社員の方はどういう方で、どういうバックグラウンドで、どうして今、ナノフォトンにいて、ナノフォトンでは何をしていて。そして、日々の仕事でどういう楽しさ、やりがいを感じているのかということを引き出したいなと思っています。

箕浦GM 外部の方から見て、ナノフォトンはどのような会社ですか?

根本 河田会長が言われているように科学者の会社で、博士号を持っている方や理系出身の方が多いためか、大学の研究室の雰囲気を持った会社というイメージです。知的好奇心が満たされて、仕事をしていて楽しいんだろうなと思います。また、何人かの社員の方が言っていましたが、小回りが利く社風がいいですね。

箕浦GM メルマガを始める前と今とでは、ナノフォトンに対するイメージは変わりましたか?

根本 変わりました。より具体的にイメージできるようになりました。始める前は、最先端の技術を使った顕微鏡を作っている、程度の漠然とした認識しかなかったのですが、いろいろと取材して、イメージがくっきりとしました。

根本 見えなかったものが見られる、とか、試料を壊さずに見ることができるとか、優れた面を具体的に知ると、実際に身の回りの物を測定してみたくなりました。そこで生まれたのが「大人の自由研究」と呼んでいる企画です。多層構造になっていると聞いたプラスチック包装はラマン顕微鏡でどう見えるのか、と考えたのは、やはりラマン顕微鏡について分かってきたからです。それまでは、身の回りのものを測定するという発想はありませんでした。

箕浦GM 今後、やってみたい企画はありますか?

根本 とことんまでナノフォトンを掘り下げて、ナノフォトンの歴史を物語っぽく書けたらいいなと思います。河田会長は、今回の新型コロナ禍を7回目の危機だと話していましたが、それぞれの危機の話だとか……。

箕浦GM 最後に一つ。今後、ナノフォトンがどのようになっていけばいいと思いますか?

根本 もっと世の中に広く知られるようになってほしいです。そのためのお手伝いができたらと思います。

箕浦GM ありがとうございました。