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社員倍増計画
ナノフォトンは、販売台数の大幅増を目標とする5カ年計画を立て、さまざまな取り組みを進めています。社員数を2倍にする方針もその一環。単に増員するだけでなく、有能な人に集まってもらおうと、成果報酬型の給与制度を社員が選択できる仕組みを導入し、平均給与を今の2倍に引き上げる計画です。
では、ナノフォトンはどのような人を求め、ナノフォトンで働くとどのようなやりがいがあるのでしょうか。藤原健吾・取締役専務らに、これらの質問をしてみました。また、R&Dセンター(大阪府箕面市)の雰囲気を感じ取ってもらうため、9月下旬のある日の様子を写真に収めました(あえてマスクを外してもらった場面もあります)。
勤務地は大阪か東京です。採用に関する問い合わせは、メール(recruit@nanophoton.jp)で受け付けています。(メルマガ編集長/フリーライター・根本毅)
※2022年1月5日追記 サービスエンジニアの募集は終了しました。急募しているのは、ITソフトウェア開発技術者(機器制御ソフト・ハードウエア開発エンジニアとtablet画面制御ソフト開発エンジニア)です。
開発、セールス、サービス、アプリケーション、管理の5部門で募集
──募集している職種は何でしょうか。
藤原専務 開発、セールス、サービス、アプリケーション、管理の5部門 です。製造は外部委託するようにしたため、この5部門でナノフォトンの業務をほぼ網羅しています。
──社員を2倍にする計画ですね。
藤原専務 我々が製造・販売しているラマン顕微鏡は、半導体を始めさまざまな分野でさらにマーケットが広がっていると肌で感じています。今はアクセルを踏むべき時。販売台数の大幅増を早期実現するため、採用を強化して人材を確保することにしました。ただ、少数精鋭という基本的な考え方は変わりません。また、社員採用と並行して、さまざまな部門で外部のプロフェッショナルの方(業務委託のパートナー)とのコラボレーションに取り組んでいます。
──どのような人に来てほしいですか?
藤原専務 ナノフォトンは大阪大学発ベンチャーとして創業してから18年以上たちましたが、やはりベンチャーマインドを持っている方に来ていただきたいですね。
セールスは、販売台数を増やす仕組み作りも
──個々の職種について、どんな仕事なのか、どんな人材を求めているか、を教えてください。まずセールスは?
藤原専務 セールスは、ラマン顕微鏡を使って何かを測定したいというお客様を見つけて、製品を説明し、販売につなげる仕事です。ラマン顕微鏡でできることをあまり知らない方もいるため、お客様が求めている分析はラマン顕微鏡が最適であると伝えることも重要な役割です。また、今のナノフォトンは、販売台数を増やすための仕組み作りを必要としています。自分で売るだけでなく、業務委託のパートナーや代理店を通じた販売網の構築ができる方を募集しています。
デモ測定で有効性を示すアプリケーションエンジニア
──製品の性能を理解してもらうのは、アプリケーションの担当ですね。
藤原専務 はい。アプリケーションエンジニアには二つの役割があります。ラマン顕微鏡は、半導体や二次電池、製薬、食品などさまざまな分野で活用していただける装置ですが、「こういう測定ができる」と示すことが一つ目です。ホームページなどで、ラマン顕微鏡の測定結果を示しています。もう一つが、お客様のサンプルを実際に測定し、結果を見せる役割です。当社の東京ショールームや大阪ショールームにお客様に来ていただき、サンプルのデモ測定をします。そこで、高い空間分解能や測定スピードなど当社の製品の優位性を実際に体験していただきます。
──アプリケーションエンジニアには、どのような人を求めていますか?
藤原専務 自分の得意分野以外にも興味を持てる人がいいですね。また、ラマン顕微鏡の販売を広げていくために、代理店が販売しやすい仕組みを作ったり、代理店との人間関係を構築したりする必要もあるので、そういったことのできる人材に出会えたらと考えています。
開発はナノフォトンのコア
──ナノフォトンのコアである開発については、小林実・取締役技術担当にお聞きします。
小林取締役 新製品の開発が一番大きな仕事です。既存の製品への新機能の追加もします。実際の仕事としては、新製品や測定原理のアイデアがあった時に、開発会議での議論を経て、実際に成り立つのか原理検証をします。その結果、アイデアがものになりそうだという感触があれば、製品としてどのような形になるのか企画します。企画した後は、プロトタイプの試作、そして機能すると分かったら組み立ての手順をまとめたり、調整方法や検査方法を定めたり、というところまでを担当します。
小林取締役 最初のアイデアは、開発メンバーから出ることもあれば、営業やマーケティングから「こういう装置があれば売れるのでは」という意見からスタートすることもあります。
──ナノフォトンは主にレーザーラマン顕微鏡を製造・販売していますが、新製品のアイデアはこれに限定されるのですか?
小林取締役 いえ、レーザーラマン顕微鏡に限りません。とは言っても、得意な技術分野があります。レーザー顕微鏡の技術が生かせる装置ということになります。
──どのような人材を求めていますか?
小林取締役 光学計測やレーザー分光、分析機器開発などの経験者です。例えば、大学などで分光機器やレーザー機器を開発したり研究したりしている人はそれなりにいるはずです。その技術をそのまま生かそうと考える場合、ナノフォトンはいい職場だと思います。光学実験の経験がなくても、装置作りの経験がある人は歓迎します。
──ナノフォトンで働くと、どのようなメリットが?
小林取締役 ナノフォトンでは、装置の開発の幅広い部分に関われます。大きな会社だと一部分しか担当できないんじゃないでしょうか。全体像を把握しながら仕事ができることをメリットと感じる方に来てほしいですね。分析機器の開発の専門家になれます。
装置の設置や点検を担うサービス担当
──サービスについては、塩崎祐介・製造・サービスゼネラルマネジャー(GM)にお聞きします。サービスはどのような仕事でしょう。
塩崎GM 担当業務はいくつかあります。まず、買っていただいたお客さんに納品し、装置の設置作業と使い方の説明をします。納品後は、定期点検を担当し、何か不具合があった場合に新品交換や修理をします。さらに、装置のアップグレードにも対応しています。また、韓国に子会社があり、サービスエンジニアが1人いますが、そのサポートも行っています。製品開発で、お客さんの視点から意見を出すこともあります。
塩崎GM ナノフォトンは創業から18年以上たち、我々が担当する装置も増えています。そのため、人手が必要です。ただ、納品や定期点検など外部でもできそうな業務は外部委託し、社内では不具合の対応や装置のアップグレードなどに専念する方向で検討を進めています。
藤原専務 これまでの出荷台数は約150台に達しました。
──どのような人に来てほしいですか?
塩崎GM 装置を深く理解し、修理やアップグレードなどレベルの高い作業をして、さらには外部委託のためのマニュアル作りをすることになるので、さまざまなことに興味がある人が合っているのかなと思います。言われたことだけをやればいいというマインドだと、会社の求める方向性とは合わないでしょうね。
藤原専務 販売してからのコミュニケーションが大切なので、お客様とつながりを保てる人材がほしいですね。
──塩崎さん自身は、ナノフォトンで働いていてどのように感じていますか?
塩崎GM 今は製造とサービスをメインに担当していますが、その前はアプリケーションエンジニアや営業、広告宣伝などいろいろと関わっていました。小さい組織なので、いろいろなことを学べて、会社全体が見えます。
塩崎GM 今のナノフォトンは、河田会長が4年前から社長を兼務して経営に直接関わり、古いやり方を捨ててどんどん新しくしていこうという過渡期だと思っています。次のナノフォトンの形に向かって動き出していると感じています。そういう状況なので、一緒に新しいことをやりたいという人と働けると、会社全体もさらに良くなっていくのかなと思います。
──管理部門は、会社組織を支える機能ですね
藤原専務 はい。人事、総務、経理、財務、法務などの機能と、経営企画の機能を併せ持った部門です。
ナノフォトンで働くメリットは
──ナノフォトンに入社すると、どのようなメリットがあるのでしょう。
藤原専務 ナノフォトンは、約20人でこれらの機能を担っています。みなさん、「こんなに少ない人数でやっているの!」と驚かれます。ナノフォトンの社員には全ての機能が目の前に見え、その中の自分の役割が分かります。会社全体を見て、自分で会社を成長させていくことができます。ですから、与えられたことだけをやるという方にはきついと思います。しかし、自分がもっと会社を成長させ、自分自身も成長していくんだというマインドを持てる方ならば、やりがいがあります。そういうことを面白いと思う人材と、一緒に働きたいと考えています。
<参考>採用情報のページ