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重要なお知らせ
大阪大学発スタートアップ、ナノフォトン株式会社は、M&AによりBruker社(本社:アメリカ・マサチューセッツ州、NASDAQ上場)のグループに参画しました


ナノフォトン株式会社(河田聡代表取締役会長兼社長)は、2003年に大学発の最先端ハイテク製造業として創業し、これまで自主独立の経営でもって最先端のレーザーラマン顕微鏡などを開発、製造・販売してまいりました。
2024年2月5日に、世界有数の分析機器のグローバル企業であるブルカー社(Bruker Corporation)によるM&Aに応じました(譲渡価格は非公開)。今後はブルカー社の一部門として、創業以来の目標であったグローバル・マーケットに進出してまいります。
これまでどおり、大阪・箕面市に本社を置き、世界唯一のレーザービーム走査によるラマン顕微鏡のシリーズを開発・製造・販売し、また世界で唯一の顕微鏡コンポーネントのシリーズの開発・製造・販売も続けてまいります。

ブルカー社はNASDAQに上場する世界有数の分析機器メーカーですが、もともとは大学発スタートアップであり、創業者や社長など経営陣は元大学教授や博士であり、ナノフォトン社と似た歴史と文化を持っています。1960年にドイツ・カールスルーエの実験物理学の教授であるギュンター・ラウキーン教授によって創業され、NMR(核磁気共鳴)装置、X線回折装置、FTIR(赤外分光計)、質量分析計など、生物や物質をミクロ、分子、細胞レベルで探求することを可能にする高性能な科学機器と分析・診断ソリューションの開発、製造、販売を行っています。ブルカー社の製品の多くは、化学、生物学、工業材料のサンプルの構造特性を検出、測定、可視化するために使用されています。

ナノフォトン社は、当時大阪大学の教授であった河田聡が2003年に創業し、昨年に20周年を迎えました。「科学者の会社」を標榜し、他社と競わず他社にない独創的な製品を開発し続けてきました。とくに、創業以来現在に至るまで他社が追従できない超高速走査で超高分解能のレーザーラマン顕微鏡を主製品として、様々なナノテク製品を開発・製造・販売し、日本及びアジアを中心に活動してきました。これまで独立経営を続けてきましたが、20周年を機に、グローバル企業であるブルカー社の傘下に入り、欧米などグローバルな市場へ展開することになりました。

ナノフォトンのロゴと製品ブランドは今後も変わらず維持し、役員・従業員もこれまでどおりです。引き続き、ナノフォトン社とナノフォトンの製品へのご支援をよろしくお願い致します。

ブルカー・オプティクス事業会社社長 アンドレアス・カムロウスキーよりコメント

私たちはナノフォトンチームをブルカーに温かく迎え入れ、ラマン顕微鏡の革新における彼らの卓越した実績と専門知識を受け入れます。 私たちは、差別化されたナノフォトンのラマンイメージングシステムをグローバルなサポートと共に世界中の研究者に提供することができるこの新たな機会を楽しみにしています。

ナノフォトンCEO・創業者 河田聡よりコメント

ブルカーとともに私たちの歴史に、新たな章を開けられることを大変嬉しく思っています。ブルカー社は、当社のユニークな製品を世界中の顧客に提供し、新しいラマンイメージング技術を共同で開発していく上で理想的なパートナーです。国内の大学発スタートアップが海外のグルーバル企業とM&A締結した例は少ないと思いますが、新たな挑戦はナノフォトンの成長を加速するものと期待しています。


ブルカー社について

ブルカーは、科学者が画期的な発見をし、人間の生活の質を向上させる新たなアプリケーションを開発できるようサポートしています。ブルカーが提供する高性能科学機器と高価値の分析ならびに診断ソリューションにより、科学者は生命や材料の探索を、分子、細胞、顕微鏡レベルですることができます。ブルカーは、顧客との緊密な協力により、ライフサイエンス分野における分子および細胞生物学の研究、応用および製薬アプリケーション、顕微鏡およびナノ分析、さらには産業アプリケーションにおけるイノベーションや生産性の向上といった顧客の成功を実現しています。またブルカーは、前臨床イメージング、臨床フェノミクス研究、プロテオミクスとマルチオミクス、空間生物学と単細胞生物学、機能構造生物学と凝縮生物学、さらには臨床微生物学と分子診断において、差別化された高価値のライフサイエンスおよび診断システムとソリューションを提供しています。

【会社概要】
社名:Bruker
本社所在地:アメリカ・マサチューセッツ州ビレリカ
代表取締役:Frank H. Laukien
事業内容:分析機器、ソフトウェア、消耗品の販売
設立:1960年
HP:www.bruker.com


ナノフォトン株式会社について

ナノフォトンは、世界で唯一のラマン顕微鏡専門メーカーとして2003年に設立されました。 ナノフォトンは、測定時間を数百分の1に短縮するライン照射型共焦点ラマン顕微鏡や、確率過程論と情報理論に基づく独創的なビーム走査方式を採用したラマン顕微鏡など、独自のレーザー走査型ラマン顕微鏡を開発・製造・販売してきました。ナノフォトン が商品化したラマン顕微鏡には、深紫外用、30 cm ウェーハ用、長焦点深度イメージング用等の製品が含まれます。 同社は、スペックル抑制ユニットやラジアル/アジマス偏光子などのユニークな光学コンポーネントも製造・販売しています。ナノフォトンは、日本、韓国を中心に数多くのお客様から圧倒的な支持を集めています。

【会社概要
社名:ナノフォトン株式会社
本社所在地:日本・大阪府箕面市
代表取締役:河田聡
事業内容:最先端理化学機器の製造販売
設立:2003年
HP:www.nanophoton.jp または www.nanophoton.net


報道関係の方からのお問い合わせ先

ナノフォトン株式会社 取締役専務:藤原 TEL:072-736-9181 MAIL:info@nanophoton.jp