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大阪大学外国語学部長が来社
竹村景子 大阪大学外国語学部長にナノフォトンへお越しいただきました


箕面市船場東地区にある大阪大学箕面キャンパスから徒歩5分のところに位置するナノフォトンの大阪オフィスへ、竹村景子 大阪大学外国語学部長にお越しいただきました。女性初の学部長として、船場へのキャンパス移転をはじめ、大阪大学で活躍する竹村学部長と、同じく船場にある大阪大学発のスタートアップのCEOとして活動する河田会長の交流は今回が初めて。文系で外国語学部の竹村学部長と、理系で工学部の河田名誉教授のやり取りは大変興味深かったです。(メルマガ編集/原田亮)

河田会長と竹村学部長。ナノフォトンのエコバッグを気に入っていただきました

船場で活躍する二人が初対面

ナノフォトンとご縁を賜り、この度、竹村景子 大阪大学外国語学部長に大阪ショールームへお越しいただきました。
竹村学部長は、スワヒリ語学・文学・文化論がご専門で、大阪大学の文系学部で最大規模を誇る外国語学部における女性初の学部長として、船場地区へのキャンパス移転をはじめ、大阪大学と地域の交流を深める社学連携を強力に進められるなど、多方面で活躍されています。
(なお、全国の国立大学の中で外国語学部を有するのは大阪大学のみとのことで、外国語学部の存在が大阪大学の大きな強みとなっています。)

竹村学部長の想いとして、近隣の企業や住民の皆さんと良好な関係を構築していきたいということもあり、今回、大阪大学発のスタートアップであり、地元の企業であるナノフォトンにお越しいただきました。大阪大学の掲げる「地域に生き世界に伸びる」を具現化する場として、箕面キャンパスがその核となっていて、まさにそのトップとして竹村学部長は、営業マンのように様々な場に足を運んでおられます。

一緒に昼食を取りながら、ナノフォトンについて河田会長より竹村学部長に説明させていただきました

実は、ナノフォトンには、大阪大学外国語学部の学生がアルバイトに来ていたり、河田会長と外国語学部の教授との交流があったり、様々なところでご縁が繋がっています。

そもそも大阪大学外国語学部は、もともと上本町8丁目に創設された官立の大阪外國語学校から、大阪外事専門学校を経て国立大阪外国語大学へと発展を遂げ、1979年には大阪市内から箕面市粟生間谷へと移転して組織を拡充し、2007年10月に大阪大学と統合され創設されました。
(2021年に大阪大学は創立90周年、大阪外国語大学は創立100周年を迎えましたが、歴史は大阪外国語大学の方が10年古いということになります。)

そんな歴史ある大阪外国語大学出身の作家である司馬遼太郎氏の話題で盛り上がり、各言語ごとの学生の特徴や語学力、就職先など議論は多岐にわたりました。
ほかにも、昨年の国公立大学2次試験前期日程で大きな話題となった、大阪大学外国語学部インドネシア語専攻が倍率1.0倍だったことについて、今後は学生定員が変わるので再びそういったことは起こらないだろうといった話や、今年は大阪大学の総長選挙とのことで、大学や研究所における総長・理事長の推薦方法や選考方法についての議論もあり、様々な意見が飛び交いました。(ここでは内容は伏せておきます・・!)
また、海外経験が長いお二人だからこそ話せる、様々な国の言語や文化についてのお話も大変興味深かったです。

一緒に昼食をとった後、話が一区切りついたところで、ナノフォトンのショールームやオフィスを竹村学部長に見ていただきました。

河田会長からナノフォトンの製品の説明を受ける竹村学部長
ナノフォトンのフリーオフィス。「スターバックスみたいでしょう」と説明する河田会長

実は、河田会長をはじめ、ナノフォトンの社員はよく箕面キャンパスに昼食をとりに行くのですが、箕面キャンパスには、「オールジェンダートイレ」があるということで盛り上がりました。
大阪大学は、「大阪大学ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進宣言」を踏まえ、多様性が真に受容され、尊重される環境整備の一環として、性別を問わない「オールジェンダートイレ」が整備されています。(実際に行くと、個室でスタイリッシュで驚きました。外国学研究講義棟の3階などに設置されていますので、関心のある方はぜひ一度行ってみてください。)なお、竹村学部長の専門は、スワヒリ語学・文学・文化論だけではなく、ジェンダー問題にも取り組まれていますので、オールジェンダートイレへの思い入れもお持ちでした。

大阪大学箕面キャンパスの近くにナノフォトンがある強みとしては、やはり大学の知や学術情報、人材が近くにあることですが、「ぜひ、阪大の学生はその知識を活かせるナノフォトンに来てほしい。普通のバイトより、時給が良いのと、様々な知識を身につけることができます。」と、最後はしっかりと河田会長より竹村学部長へ求人の協力のお願いもしていました。

竹村学部長からも、「発展途上国のゴミ問題を解決しなくてはいけません。ぜひそういったところで、工学部の皆さんの力を貸してほしいです。」と要望がありました。河田会長は、「環境・エネルギー工学の学生をぜひ現地へ連れて行ってください。課題解決には理系と文系でくくっていてはダメで、学部の垣根を超えないといけない。」と応えました。
実際に以前のメルマガで、阪大の特任教授としても活動する渡邊CTOも言及していましたが、大阪大学では学部ごとのニーズとシーズがマッチングできていないことが課題だと言われています。改めて、こうした学部の垣根を超えて、連携して社会課題に取り組んでいくことが必要なのだとお二人の対話を聞いて感じました。

竹村学部長ありがとうございました。
ナノフォトンはこれからも、大阪大学と連携を深めてまいります。